北極圏の気温は、過去20年で世界平均の2倍のペースで上昇しているという報告もあるが、すすの発生源を分析したのは初めて。
近藤教授らは米航空宇宙局(NASA)と共同で、北極圏と周辺の大気中のすすの分布を08年4月と7月に調査し、発生源を分析した。4月のすすの濃度は7月の6〜7倍で、4月の発生源の63%がロシアの森林火災だった。7月も34.7%を占めた。
一方、自動車の排ガスなど経済活動によるすすの排出量は、中国とインドで世界の約4割を占めるが、アジアからのすすは6.6%にとどまった。北極圏に到達する前に、雨とともに落下したと考えられるという。
すすの温室効果は二酸化炭素(CO2)の半分以下だが、氷河の表面に付着して氷を溶かす作用がある。近藤教授は「地球温暖化対策はCO2削減だけでなく、ブラックカーボン対策も重要。ロシアの森林管理を急ぐべきだ」と話す。
【関連ニュース】
<関連写真特集>アイスランド火災噴火
<関連写真特集>黄砂:全国で観測 千葉市で瞬間最大38.1メートルの強風も
<関連記事>野口健さん:「ヒマラヤの氷河ずたずた」温暖化の現状語る セディナカードAXU発表会
・ 個性派ズラリ!ラーメンバトル2010 グランプリ「牛タンラーメン」の実力は?(産経新聞)
・ <口蹄疫>赤松農相、初めて陳謝(毎日新聞)
・ 路上でゴツン 興毅選手は乗用車と/巨人・克則コーチはバックの際(産経新聞)
・ <事業仕分け>「各省版」スタート 政務三役の「通信簿」(毎日新聞)
・ 元みなと銀支店長に猶予付判決 社福法人3億円迂回融資(産経新聞)